間も置かずにその2でございます。

なんというか、意外と間隔を置かずに書けるもんですな(笑)

前回は下準備としてWNV Gatewayのホスト、並びに実際にWNV Gatewayとして稼働する仮想マシンのセットアップを行いました。

今回はいよいよSystemCenter 2012 R2 VMMにNetwork Serviceとして登録します。

その前に、前回重要な事を書き漏らしていました。

それはWNV GatewayホストのAdministrator(ドメイン参加している場合にはLocal Administrator)と、WNV Gateway VMのAdministratorのパスワードです。

# 明示的にAdministratorでなくても、同じユーザー名で管理者権限を持っているアカウントが双方に存在して
# いれば問題ないのですが。

今回の手順中、WNV GatewayホストとWNV Gateway VMそれぞれの管理者権限を持ったユーザーで実行アカウントを作成します。が、手順中指定できる実行アカウントは一つになります。

従って、『双方に同一パスワードが設定された、管理者権限を持つ同一ユーザー名のアカウント』が必要になります。

手っ取り早いのがLocalのAdministratorでしょうか。これに同じパスワードを設定しておきます。

これで改めて準備完了です。

では、VMMサーバーからの作業になります。

一番最初に行う作業ですが、hostsの登録になります。

これは、WNV Gateway VMがWorkgroup構成になってしまっているため、AD DNSで名前解決できないためです。ですので、VMMサーバーのhostsファイルにWNV Gateway ホストとWNV Gateway VMのホスト名とIPアドレス双方を記述します。

WNV Gateway ホストがドメインに参加していて、DNSで名前解決できる場合でもhostsファイルで名前解決ができるようにしておいた方が無難です、多分(ちゃんと名前解決ができれば、なくても問題はないと思いますが……)。

# 後述していますが、IPアドレスベタ指定でもテストはPassするのですが、凡例に従う、という事で。

hostsファイルの記述が終わったら、実行アカウントの設定を行います。

↑で書いた通り、WNV GatewayホストとWNV Gateway VMそれぞれに存在する、管理者権限を持つ同一ユーザー名のアカウントで実行アカウントを作成します。

こんな感じですな。

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次に、論理ネットワークの登録を行います。手順はVMM SP1と同じなのでざっくり割愛。

完成形は↓な感じ。

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『Provider Network』がPA用論理ネットワーク、『Public Network』が物理ネットワーク用の論理ネットワーク設定になります(字で書くとなんのこっちゃ、なのですが(苦笑))。ネットワークサイトも作っておきまして、対応としては↓な感じ。

論理ネットワーク名 ネットワークサイト名 接続ネットワークカード
Provider Network Provider Network_0 WNV NIC
Public Network Public Network_0 Public NIC

作成したら、Network Serviceの登録を行います。

[ファブリック]→[ネットワーク]→[Network Service]で右クリックしてメニュー表示、『Add Network Service』をクリックします。

VMM SP1では『ゲートウェイ』という標記でしたが、R2 VMMでは『Network Service』に変わっています。これには理由があるので、後述。

で、Network Serviceの追加ウィザードが実行されます。新しく作られた画面だけあって、まだ英語ですね。RTMする頃には日本語になってると思います(なってなかったらどうしよう……)。

『Name』欄に適当な名前を入力して『次へ』をクリックします。

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次の画面が、設定項目名が『ゲートウェイ』から『Network Service』に変更された理由だと思っているのですが、設定するNetwork Serviceを選択する画面になります。

ここの『Model』のプルダウンリストを表示させると、『Microsoft Standards-Base Network Switch』やら『Microsoft Windows Server IP Address Management』やらが表示されます。

これはR2 VMMで拡張された機能でして、例えば『Microsoft Standards-Base Network Switch』を使用したNetwork Serviceを設定すると、物理Switchの設定がVMMから設定が可能になったりと、各種Network機能をサービスとして一括管理を可能にする機能をまとめてここにぶち込んでしまった感じですね。

# ちなみに、VMMから管理可能になる物理Switchは、OMI(Open Management Infrastructure) APIを
# サポートしている必要があります。現在市販されているSwitchとしてはArista Networks社製くらいですかね?
# Arista EOSのV.4.12からサポートとの事。ソースはこちら

WNV GatewayもNetwork Serviceの一つとして、ここで選択/設定する事になりますので、プルダウンリストから『Microsoft Windows Server Gateway』を選択します。で、『次へ』をクリックします。

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実行アカウントを指定する画面に遷移しますので、『参照』をクリックの上、手順の最初で作成したWNV Gatewayホスト/VMの管理者アカウントを指定した実行アカウントを指定、『次へ』をクリックします。

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次に『Connection String(接続文字列)』の設定になります。ここで実際にWNV Gatewayホスト並びにWNV Gateway VMを指定します。

指定方法は入力欄下にも例があるように

VMHost=<WNV Gatewayホスト名>;RRASServer=<WNV Gateway VM名>

になります。

確認した限りでは、FQDNでの指定でもIPアドレスベタ指定でも問題ないようですが……。凡例に従ってホスト名のみで設定します。ウチの環境だと↓な感じですね。そして『次へ』をクリック。

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『Certificates(証明書)』というウィンドウに遷移しますが、今回(WNV Gateway)では不要なのでそのまま『次へ』をクリック。

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『Provider』画面に遷移します。ここで実際の接続確認を行います。

『Configuration provider』が『Microsoft Windows Server Gateway』になっていることを確認し、『Test』ボタンをクリックします。

実際に接続文字列で指定されたWNV Gatewayホスト並びにWNV Gateway VMに接続にいきます。

暫く立つと『Test results:』にテスト結果が表示されますので、『Failed』が表示されない事を確認します。『Passed』が3つ表示されればOKです。

『Failed』が表示された場合には、名前解決や接続文字列の指定ミスがない事、また実行アカウントのパスワード間違い等がない事を確認してください。

問題なく『Passed』が表示されたら『次へ』をクリックします。

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『Host Group』では、このWNV Gatewayを使用させるホストグループを指定して、『次へ』をクリック。

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『サマリー』で『完了』をクリックして、WNV Gatewayの登録を完了させます。

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ジョブを確認して、正常終了している事が確認できれば完了……

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ではなく、あと1工程が必要になります。もうちょっと。

登録が完了したWNV Gatewayの接続設定のプロパティーを開きます。

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『Connectivity』タブをクリックします。

ここでWNV Gatewayのfront end connection(物理ネットワーク接続)とback end connection(仮想ネットワーク接続)のネットワークサイトとネットワークカードをそれぞれ指定します。

ウチの環境ですと物理ネットワークのネットワークサイトが『Public Network_0』、ネットワークカードが『Public NIC』なので、front end connectionにそのように設定し、back end connectionも対応するネットワークサイトとネットワークカードを指定します。で、『OK』をクリック。

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そうすると、ジョブが3つ実行され、各ジョブが正常に完了した事を確認します。

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以上で、WNV Gatewayの登録作業は完了です。

引き続きVMネットワークへの登録になるわけですが、待て次回、という事で。